エボエンジン修理
2017年 10月 04日
おばんです。
カツ・モーターワークスです。
エボエンジンでのアイドリングの下げ過ぎ&オイル管理不良が
原因だと思われるエンジン修理です。
お客様からエンジンからカンカンと音がすると連絡をいただき、
入庫となりました。
カツ・モーターワークスでの修理作業の進め方の例として読んで頂ければとおもいます。
入庫いただき音を聞いてみると、確かにカンカンというかコンコン
という音がしています。
エンジンの回転を上げたり、右から、左から、上から、良ーく音を聞き、
音のする箇所を突き詰めていきます。
エンジンの内部を妄想しながら。
フロントシリンダーの下方から音がしています。
フロントのコンロッドベアリングだろうという予測を立てます。
まだ目で見ていないのでこの時点では予測にすぎません。
お客様に連絡を取り、私の予測を話し、目で見て確認をする了承を
得てから分解作業にはいります。
この時点でザックリとした大まかな修理金額をお知らせします。
今回の場合は、『分解確認後修理可能な場合○○円から○○円の間です。
分解後修理不可能の場合はエンジン載せ替え等になります。その場合約○○円ほど
かかります。』
部品交換等はお客様の了承を得てから作業に取り掛かります。
今回、分解前の予測ではフロントのコンロッドベアリングの損傷だろうという
仮説をたてました。
分解後の目視確認で仮説が確定されました。
次に損傷した原因を検証します。
今回の原因はアイドリングの下げ過ぎにより、油圧が低下したことによる
油膜切れ
と
オイル管理不良による油膜切れ
です。
この検証結果を基にお客様に今後起きないようにアドバイスをします。
『アイドリングを下げるならこうした方がいいですよ』
『オイル管理はこんな感じで』
という風に今後不安なく気持ちよく乗っていただけるようできる限りの
アドバイスをいたします。
長くなりましたが、今回の損傷箇所の写真です。
油膜は大切です。

しながら、他の部分もチェックしながら分解します。

シリンダーに縦傷がついてます。

原因は油膜切れです。

異音箇所のコンロッドです。

ブリーザーホールも傷だらけです。




そういう面も理解した上で乗って頂けたら嬉しいなと思います。
by katsumotorworks
| 2017-10-04 22:24
| 修理
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